建設用語小辞典

スリップバー

意味

スリップバー

コンクリート舗装には温度変化による膨張収縮などで、やたらなところが壊れないよう、目地を設けます。ところが、目地をそのままにしておくと、コンクリート版ががたついてどうにもなりません。そこで、30 cm間隔くらいで、長さ 70 cm、直径 25~28 mmくらいのかなり太い鉄棒を版の真ん中深さのところに両方のコンクリート版をつなぐようにして入れます。このとき、片方の版に入る方はアスファルトを塗っておいたり、キャップをかぶせておいたりして、コンクリートが収縮したときにすべるようにしておきます。これがスリップバーです。キャップをかぶせるのは膨張目地のようです。キャップの中に余裕があってコンクリートが膨張を吸収するというわけです。ところで、このスリップバーというのは、正しくはダウエルバー dowel barのようです。スリップバーは和製英語だそうですが、感じとしてはよくわかる言葉です。多分、英米でも、そんな言葉を使っていた時代があったのではないでしょうか。dowelというのは、ほぞという意味で、意味が分れば確かにぴったりくる言葉ではあります。slip barでは滑るということは分かりますが、それが繋ぐ機能を持つことは分かりません。

英語

dowell bar

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