パーミア融雪

パーミア融雪(無散水融雪+パーミアコン):ポーラスコンクリートを使用した無散水融雪システム

パーミアコン(ポーラスコンクリート舗装)の表面から50~100mmの位置に発熱媒体を埋設し、路面の雪を溶かします。そして透水能力抜群のパーミアコン(ポーラスコンクリート舗装)がその融雪水を地中に還元します。
無散水融雪システムなので路面に水が残らず、雪が止んでシステムの運転を停止しても、路面凍結がありません。溶けた雪水を排水溝に導く必要もなく、既設側溝で充分対応が可能です。施工場所により最適な熱源を選択することが可能です。
雪国に最適な環境保全型、無散水融雪システムです。

特性と効果

■最適な熱源の選択が可能
雪を溶かす熱源として地下水、温泉水、工場排水、都市ガス、灯油、電気(深夜電力)等から選択が可能です。また、選択した熱源別に、3タイプの融雪方式(直接循環、加熱循環、電熱線)を取りそろえています。
■排水溝が不要
熱源により溶けた雪水は、パーミアコン(ポーラスコンクリート舗装)の空隙で一時貯留しながら、徐々に地中へ浸透させるため、溶けた雪水を排水溝に導く必要もなく、既設側溝で充分対応が可能です。
■路面凍結しない
熱源により溶けた雪水はパーミアコン(ポーラスコンクリート舗装)の舗装体内に透水されます。そのため、雪が止んでシステムの運転を停止しても、路面に水が残らず、路面凍結の心配はありません。

融雪方式

直接循環方式

上:舗装構成
下:ロードヒーター構成

融雪方式 直接循環方式
概要 舗装体内に放熱管を埋設し、管に地下水や温泉水を循環させ、融雪する
熱輸送および
ロードヒーター
循環パイプ
熱源 地下水、温泉水、工場排水
採用の条件 ・近くに必要な水量が得られる水源があること
・放流方式の場合、地下水位の低下や地盤沈下を起こさないこと
・地下水位があまり低くないこと
・地下水の温度が10℃以上あることが望ましい
・冬の気温が極端に低くない地方であること
・工場排水、温泉水は汚れが少ない良質な温水であること

加熱循環方式

上:舗装構成
下:ロードヒーター構成

融雪方式 加熱循環方式
概要 化石燃料(気体・液体等)をボイラーで燃焼し、加熱した不凍液を放熱管に送り循環させ、融雪する
熱輸送および
ロードヒーター
温水循環パイプ
熱源 都市ガス、灯油、電気(深夜電力)、工場排水(熱交換機)
採用の条件 ・温暖な地下水が得られない箇所
・気温が低く、他の方式での運用が困難な場所
・ボイラーやタンクを設備する場所があること
・都市ガス供給管が敷設されていること
・燃料補給が容易なスペースがあること

電熱線方式

上:舗装構成
下:ロードヒーター構成

融雪方式 電熱線方式
概要 低圧電力または高圧電力を受電し、それを各々の接続盤に送電し、電熱線ユニットを発熱させ、融雪する
熱輸送および
ロードヒーター
発熱線、カーボン発熱ヒーター、面状発熱ヒーター
熱源 電気
採用の条件 ・きめ細やかな制御が必要
・大容量の電源が近くに得られること
・設備費、維持費ともに高いので、常に凍結し、スリップを起こしやすい特定箇所

施工例

富山県中央植物園(富山)

庄川町庄川美術館(富山)

富山アルペンスタジアム(富山)

ページトップへ戻る