ウッドクリート

ウッドクリート(高耐久型セメント系木質舗装)
:主材の木チップに間伐材等を使用するリサイクル舗装

ウッドクリート工法とは、間伐材をはじめ、現地発生材を木材粉砕機でひじき状やポテトスライス状にチップ粉砕し、従来工法とは異なり、セメントを基材とした独自の配合設計によって施工を行う木質系舗装です。
従来の木質系舗装は、基層の排水条件によってウッド混合物が長時間保水するために腐朽化しやすく、微生物による内部腐り等、管理で難しい面がありましたが、耐久型セメント系木質舗装「ウッドクリート」はこれらの問題を解決し、腐朽しにくく、さらにトップコートの散布により、耐久性が向上した木質系舗装となっています。

秋田県・富山県 リサイクル製品認定

秋田県リサイクル製品認定証

■秋田県
製品の種類 : 品目名 木質系舗装材、製品名 ウッドクリート
製品の用途 : 歩道等舗装材
使用している循環資源等 : 間伐材・低位利用木材

秋田県では、県内廃棄物の減量化とリサイクル関連産業の育成・活性化をはかるため、秋田発のリサイクル製品を知事が認定する「秋田県リサイクル認定制度」を創設しており、認定リサイクル製品として「ウッドクリート」が認定されました。

■富山県
製品の種類 : 品目名 間伐材を利用したセメント系木質舗装材、製品名 ウッドクリート

特性と効果

表面性状

■木の自然な風合い
主材に木チップ(間伐材・建築廃材)を使用しており、木の色合いを活かした自然に合った舗装となります。
■摩擦抵抗性
摩耗抵抗性に優れているため、車椅子や歩行者に安心感を与えます。
■弾力性
適度な弾力性があり、ジョギングなどにも最適です。
■経済性
直接路面上に施工できるため、他の木質系舗装に比べ安価に仕上がります。
■耐久性
セメント系木質舗装のため、微生物による腐朽劣化が起こりにくい。
■舗装温度
木チップとセメントの組み合わせにより浸透性があり、樹脂系やアスファルト系の木質舗装に比べ、表面温度が10~20℃も低くなります。

※木チップの形状は使用樹種、保存状態、破砕機によって異なります。
※木チップの形状、配合により透水、不透水の機能が異なります。
※木チップのサイズにより舗装厚が異なります。
※寒冷地においては、透水機能を抑制させる場合もあります。
※経年により、退色していきます。
※樹種によっては使用できないものがあります。
※施工時、材料の混合スペースが必要です。

舗装構成

舗装構成

■歩行者専用道
構成: ウッドクリート:30~50mm、路盤(クラッシャラン):100mm
条件: 歩行者、自転車のみ

■管理用車両対応
構成: ウッドクリート:40~50mm、路盤(クラッシャラン):150mm
条件: 歩行者、自転車および管理用車両

他の製品とのGB・SB係数比較

■GB係数は衝撃吸収性を、SB係数は反発弾性を表します。
■GB係数、SB係数ともに小さい値を示すほど歩行者への負担が小さくなります。

施工例

稲荷公園(愛知)

逢瀬公園(福島)

羽生水郷公園(埼玉)

県民の森(茨城)

新井用水ふれあい水辺整備(東京)

西湖いやしの里根場(山梨)

大宮前体育館(東京)

木の花小路公園(東京)

南本宿公園(神奈川)

卯辰山天空の森(石川)

エコキャンプみちのく(宮城)

豊沢川再創造工事(岩手)

かつらぎの森ネイチャーセンター(奈良)

高岡おとぎの森公園(富山)

田沢湖高原野営場(秋田)

ページトップへ戻る