SWヒートミックス
SWヒートミックス(仮復旧用現場加熱式アスファルト混合物)
SWヒートミックスは、ガス、電気、水道などの小規模復旧工事の仮復旧材料として開発された材料です。一般的な加熱アスファルト混合物と同様にアスファルトプラントで、混和材(SWヒートファルト※)を添加し製造され、袋詰めで保管されます。
施工は、袋詰めされたSWヒートミックスを現場で約2時間、袋ごと専用の加熱ヒータで90~110℃程度まで加熱することで、固まっていたSWヒートミックスがほぐれ、施工に適した流動性を得ることが出来ます。
※SWヒートファルト… 融点が100℃前後であり、混合物の製造時の混合性に優れます。接着剤としてアスファルトを改質し、SWヒートミックスの施工温度(90~110℃)での施工性、締固め性を改善する効果があります。
※東京都建設新技術登録「袋詰めで加熱する舗装応急材料」として認定
※発明の名称「道路舗装復旧工法及びそれに用いる再加熱アスファルト混合物」として特許第6713387号に登録
SWヒートミックスの特長
◆材料供給
1袋20kgの袋詰めで保管され、出荷時は必要量だけトラック等で簡単に運搬できます。
◆省労務
材料をアスファルトプラントまで取りに行く手間が省け、労務を有効に活用できます。
◆経済性
必要な量だけ加熱することができ、材料の無駄を省けます。また、タイマーで事前に加熱することで、現場到着時には適温で施工することができ、時間のロスを省き、経済性に優れます。(ただし、施工時に所定の温度を有している必要があります。)
◆長期保管可能
袋詰めの荷姿で、3年間保管した状態でも施工可能なことを確認しています。長期保管が可能なため、プラントの稼働に関わらず、必要な時に材料を持ち出し、施工が可能です。余剰材料は3回まで再加熱可能です。
◆リサイクル
SWヒートミックスの構成材料は、加熱アスファルト混合物と同じであることから、再生アスファルト混合物として再利用することが可能です。
◆優れた耐久性
適切な施工をすることで、新規加熱アスファルト混合物と同程度の耐久性を有します。
SWヒートミックス用加熱装置
火を使用せず、AC100Vの電源で加熱可能であり、自動タイマーによる予約加熱も可能です。
用途
ガス、電気、水道などの小規模な仮復旧工事
試験施工
SWヒートミックスの施工性、耐久性を検証するために、新規アスファルト混合物と比較した試験施工を行いました。
施工性
SWヒートミックスを90~110℃まで再加熱することで、高い流動性を得ることができ、施工性は新規加熱アスファルト混合物と同等の施工性を有します。
耐久性
施工後、特殊3t車により、30回/1日×2ヶ月≒1,800回の走行試験を行い、沈下量を測定した結果、新規加熱アスファルト混合物と同程度の耐久性を有していることが確認できました。