*意味 [#m8184f4b]
これの訳語を見たことがありません。意訳すると提案報奨制度という感じでしょうか。発注の方式の1つで、新しい施工方法、材料等を請負業者に出させ、それによって生じるコスト低減の利益を、発注者と請負業者で基本的には半々とかで分け合う方式のことです。従来は、業者が新しい工法でコストを下げる方法を提案すると、「いい方法だ。わかった。では積算をそれに合わせて変更することにする。」ということになって、全体の工費が下がれば儲けも減るというわけで、私の同級生が新進気鋭の営業所長だったころのことです。もちろん、国民の税金は節約になったわけですが、以後は肝に銘じて、工費が減るような提案はしなかったでしょうから、トータルとしてどうなったかは疑問です。最近、VE工事なるものが発注されるようになりました。あまり工夫の余地のない表面部分の標準的工法についてもVEを必ずやるように特記仕様で規定されるようですが、無理やり出せといって苦し紛れの経験もない工法を提案したりすることはないのか気にかかります。そこが新技術を実現するための狙い目かも知れませんが、業者のリスクが大きすぎる気がします。こうして契約が終わってから技術提案して、安くなった分の半分くらいを業者に還元するのを契約後VEといいうます。バリエーションとして、入札時VEというのが出てきました。技術提案も合わせて価格提示するというものです。さらに進化したのが技術提案総合評価方式で、価格以外の品質、工期、デザイン、安全性も含めて審査するというものですが、発注者側の審査能力が問われます。第三者機関で審査するといったことになり、大きな工事でないと、審査の手間だけで大変になりそうです。これの少し簡易な感じのものが[[総合評価落札方式]]でしょう。いろいろ出てきて混乱しそうです。

*英語 [#g644a80e]
[[Value Engineering]]

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*関連用語検索 [#u0b99dfd]
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