*意味 [#j824e81f]
#ref(01031_vbtest.gif,right,around,nolink,振動台式コンシステンシー試験)
舗装の使うコンクリートの[[コンシステンシー]]を測る試験の一つです。コンクリートを振動をかけられる台の上に円錐台状にコンクリートを置いて、その上に透明の円板を載せ、台を振動させると[[モルタル]]分が浮き上がってきて、円板全体がコンクリートに接するようになるまでの秒数([[沈下度]]。なぜ沈下度なのか不思議ですが間違いではありません。consolidation factorの苦心の訳のようです。沈下時間の方が良さそうに思えますが。)を測ります。同じ振動台を使ったコンシステンシー試験でVB試験とかVC試験とか呼ばれるものがあって、その違いとかVBは何の略か?という質問がありました。VB試験とかVC試験は土木学会の土木用語辞典、道路協会の道路用語辞典、松野三朗氏の舗装用語辞典にも記載が無く、ネットで探すといろんな記述に出会って混乱させられます。特に測定方法が同じことを別の書き方をしたりしてあって別の方法のように思えたりします。私が出した結論としては、いずれの試験法も振動数とか周波数の数値を入れずに記述すれば、どれも同じになるようなのです。図にすれば右の図のようなものです。測定の仕方があるものは所定の形状になるまでの時間とか、[[外国の資料:http://www.engineeringcivil.com/workability-of-fresh-concrete-by-vee-bee-consistometer.html]]で見ると、コンクリートが完全に円筒形になるまでの時間とあったりで同じことを別の言い方をしているとしか思えません。全国コンクリートブロック協会のものは少し違うようですが。結局、VB試験は振動台式コンシステンシー試験と同じく、振動台を使ったコンシステンシー試験の一般名称のようです。それがある分野では、特定の振動数、振幅のものだけをVB試験と考えたりするようなのです。下の表は[[武蔵工大:http://c-pc8.civil.musashi-tech.ac.jp/RC/class/lesson/lesson_pdf/ohp02.PDF]]の教材にあるものですが、違いが分かります。要は硬いコンクリートほど強力な加速度で揺すらないと沈み込まないということでしょう。振動加速度は振動数の二乗、振幅に比例します。そこで VBが何の略かですが、土木用語辞典にはVee-Bee consistometerとあり、これは商品名のような感じですが、外国資料でも、これはインドの資料ですが、Vee-Bee Testとあります。実は土木用語辞典にはスウェーデン人 V.Beijerが考案したとあり、VBの由来は、この氏名の頭文字を取ったもののようです。Vee-Beeは、これを発音通りに書いたもののようです。VC試験は外国でもあってvibrating compaction testの略のようです。
|試験方法|対象|振動数(rpm)|振幅(mm)|振動の加速度(g)|測定項目|
|振動台式コンシステンシー試験(JSCE-F501)|舗装コンクリート|1500|0.4|1|所定の変形に要する振動時間|
|VC試験(国土開発技術研究センター、道路協会)|RCDコンクリート、転圧コンクリート舗装|3000|1.0|10|所定の締め固め度(モルタルの上昇)を得るための振動時間|
|供試体成形機による超硬練りコンクリートのコンシステンシー試験(全国コンクリートブロック協会)|即時脱型方式の製品ブロックようコンクリート|4500|0.5|11|所定の振動時間における充填率|
|VB試験(BS-1881 Part104)|硬練りコンクリート一般|3000|0.35|3.5|所定の変形に要する振動時間|

*英語 [#g644a80e]
[[vibration table consistency test]]
vibration table consistency test

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*関連用語検索 [#u0b99dfd]	
&tag( コンシステンシー, モルタル, 沈下度 );
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[[vibration table consistency test]]

&tag(シ,振動台式コンシステンシー試験);
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