*意味 [#z539adac]
構造物を作る前に、とんぼと呼ばれる小さい杭と板切れ、ロープなどを使って、主要な部分の中心線、高さ、掘削位置などを示すことです。遣方あるいは遣形(やりかた)とも言います。建築物の場合はこんな荒っぽいのでなく[[墨出し(すみだし)]]をします。と思ったのですが、建築でもやはり遣形はあって、建物を建てる前には四隅や間仕切りの位置、高さなどを示す仮設物を土木と同じように作ります。また、道具に独特のものがあって、水平を出すのに水盛りといって細長い木に溝を彫って水を入れた簡易な水準器を使っていました。今はポンと置けばこう配が数字で出る便利な道具もあるので、姿を消したかも知れません。しかし、そういう作業のことを水盛り遣方、略してやはり水盛りともいうようなので言葉は残っているでしょう。またとんぼは、さらに分解すると水杭(みずくい)あるいは遣方杭を打ちこんで、それに墨出しして印を付けた高さに水貫(みずぬき)あるいは遣方貫という幅の狭い板を打ち付けたものということになります。こうやって作業して水平を示す水糸という、ちょっと太めの糸を張ります。どうして水糸は水糸なのか?、ネットで探すと水盛りから来た言葉というのが有力ですが、ここで私は新説を提唱します。昔はテグス、つまり釣り糸は天然の蚕から作っていました。もう30年も前に亡くなった母の話で、その母の祖父が釣り糸を作るのにたらいに水を張って、蚕を千切って引っ張って作っていたというのを覚えています。これはネットでも確かめられます。テグスを漢字で書くと天蚕糸なのだそうです。絹糸腺というのがあるのだそうです。そうしてできた糸は水のように透明、水の中で作った水のような糸が水糸ではないか?、軽くてたるまずにピンと張れるでしょう。水糸だけでは水盛りの水準器の代わりはしません。

*英語 [#g644a80e]
[[finishing stake]]
finishing stake

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*関連用語検索 [#u0b99dfd]
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