*意味 [#c02d8cef]
金属の精錬で、金属以外のものが溶鉱炉の中で溶けた金属の上にマグマ状になって浮かびます。これがスラグです。日本語で難しくいうと[[鉱滓]](こうさい)です。だいたいは石灰岩質です。高炉で製鉄したときのものを原料にして[[高炉セメント]]という[[混合セメント]]の一種ができます。強度が出るのが少し遅いけど普通セメントとほとんど同じです。冷やして破砕すると[[骨材(こつざい)]]になります。冷やし方によって、性質がいろいろ変わります。ゆっくり冷やすと徐冷スラグで、これは破砕して砕石のようにします。いきなり水で冷やすと[[水砕スラグ]]と言って、砂状になります。その中間のものもあり、中には[[水硬性(すいこうせい)]]を持つものがあり、セメントの材料として用いるのはそういうものです。路盤材料として使うと、長い間には固結してコンクリートのようになります。道路用に普通に使うのは高炉から出る[[高炉スラグ]]です。製鋼するときのスラグは[[製鋼スラグ]]ということになります。その中でも、高炉でできた銑鉄をさらに転炉で製鋼するときに出るものは転炉スラグ、くず鉄から電炉を使っ製鋼するときにできるのが、電気炉スラグです。これら製鋼スラグの中には硬くてアスファルト舗装の骨材として非常に優れたものがありますが、量が少なく、品質が安定しないのが難点といわれています。この場合、骨材として使う前に[[エイジング]]をしないと[[花咲き現象]]の原因になります。電気炉スラグについては、二段階で生成され、最初の酸化スラグについては、生石灰分をほとんど含んでいないため、エイジングは必要ないそうですが、次に還元精錬をしたときの還元スラグは生石灰分が多く、粉末状のものが多いため、用途はあまりないようです。スラグの試験に[[呈色判定試験]]というのがあります。スラグの中には硫黄分が含まれていて、水に浸かると溶けだして黄色になり硫化水素の臭いがでます。いずれは安定するのですが、舗装材料としては好ましくないので、スラグの試料を1時間煮沸して、液の色を見る試験です。こうした鉄の生産過程でできるスラグの全体をひっくるめて鉄鋼スラグというようです。

*英語 [#g644a80e]
[[slag]]
slag

**当社商品 [#daeee2eb]
[[スラグ入りアスコン(溶解スラグ入りアスファルト舗装):http://www.watanabesato.co.jp/_product/asphalt/01.htm]]

#html{{
<div class="related">
}}
*関連用語検索 [#u0b99dfd]
&tag(鉱滓,鉱滓,高炉セメント,混合セメント,骨材,水砕スラグ,水硬性,高炉スラグ,製鋼スラグ,転炉スラグ,エイジング,花咲き現象,呈色判定試験);

#html{{
</div>
}}


#enull{{
[[slag]]


&tag(ス);
}}

トップ   差分 バックアップ リロード   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS