*意味 [#he0a8587] [[ローラー]]を転がして、圧して[[締め固め(しめかため)]]る。これが転圧です。アスファルト舗装の場合、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の別があります。加熱合材([[合材(ごうざい)]]参照)を[[フィニッシャ]]で敷きならした直後に1往復程度行うのが初転圧で、[[マカダムローラ]]や[[タンデムローラ]]が用いられます。二次転圧には[[タイヤローラ]]がよく用いられます。初転圧のときにできた、こまかいひび割れ(ヘアクラックと言います。クラックが、ひび割れです。)を閉じる働きがあり、[[ニーディング]]作用により、深くまで転圧します。仕上げ転圧では初転圧、二次転圧の間にできた[[ローラーマーク]]などを消して最終的に平たんにします。[[三軸ローラ]]が一番適すると言われていますが、マカダムローラやタンデムローラも用いられます。補足的にタイヤローラを用いることもあります。 転圧減という、言葉があります。社の人間で、たまたま、英語でレポートを出す破目になった男から、転圧減の英語は何ですか、と聞かれて大弱りしました。いろいろ、用語辞典をあたっても見つからず、機械部に問い合わせ、その機械部は酒井重工さんを煩わすと、いった具合でしたが、多分sinkage、言葉を忠実に訳すれば、rolling sinkageだろうと、いうことでした。これも、一種の現場用語なのでしょう。ところで、いったい転圧減とは何ぞや? アスファルト舗装はダンプで運んできた[[合材(ごうざい)]]をフィニッシャの[[ホッパ]]に移し敷均し、ローラで転圧して締固めるわけですが、敷均したときと転圧した後では当然、厚さが変わってきます。締固められて厚さが減るわけです。この減り方を百分率であらわしたのが転圧減です。ですから、英語もていねいに言うなら、rolling sinkage ratioということになります。フィニッシャの設定はこれを考えて、5cmの設計厚なら6cm厚で敷均すようにするわけです。 *英語 [#g644a80e] [[rolling]] [[roller compaction]] #html{{ <div class="related"> }} *関連用語検索 [#u0b99dfd] &tag( ローラー, 締め固め, 加熱合材, フィニッシャ, マカダムローラ, タンデムローラ, タイヤローラ, ヘアクラック, クラック, ニーディング, ローラーマーク, 三軸ローラ, 合材, ホッパ); #html{{ </div> }} #enull{{ &tag(転圧,テ); }}