*意味 [#j3d10b8c]
時代によって定義が変わって来ているようですが、古くなってひびが入ったり、摩耗したりしたアスファルト舗装の上に厚さ2.5cm以下の薄い層を作るものです。砂利道の上に防塵のために施工するものもそうです。英語はある外国の機械関係の雑誌で surface dressing machineというのを見ました。この方が意味は明確でしょう。その方法によりシールコート、アーマーコート、カーペットコート、フォグシールなどの種類があります。シールコートは既設の舗装の上に[[瀝青(れきせい)]]材料を散布しておいて、その上に[[骨材]]を撒いて層にしたものです。下のアスファルト舗装への水の浸入を防いだり、日射をさえぎって下のアスファルトの老化をふせいだり、下の舗装のひび割れをふさいだりします。骨材に硬質のものを用いるとすべり止めにもなります。アメリカやカナダでチップシールと呼んでいるのは、シールコートの仲間です。このシールコートの工程を2、3回繰り返して施工したものはアーマーコートと呼ばれます。下の層は少し骨材粒径の大きいものを、上の層は細かいものを使います。アーマーは鎧で下の層を守る、あるいは保護するものということなのでしょう。単なるコートだと塗るだけという感じなのでしょう。実際は10 mm以上の厚みがありますが。 工法が違いますが、目的も仕上りも似た感じのものにスラリーシールというのがあります。これは細骨材と[[アスファルト乳剤]]と水を混合してどろどろの液状にしたスラリーを既設舗装の上に厚さ5 mm程度に[[スプレッダボックス]]、ゴム[[レーキ]]などで仕上げるものです。カーペットコートというのはちょっと違って、[[加熱アスファルト混合物]]を2.5cm厚さ以下に薄く施工するものです。薄層にするためにゴム、樹脂などの添加材を加えたりします。カーペットコートの一種ですが、[[最大粒径]]10mmの骨材にディックバインダという特殊な[[カットバックアスファルト]]を用いたものはディックシールと呼ばれます。フォグシールはフォグコート、アスファルトフォグコートとも呼ばれ、骨材は用いずにアスファルト乳剤を薄く散布して、古い舗装の表面を若返らせたり、小さなひび割れなどを塞ぐことを期待するものです。ほかの表面処理工法のあとに骨材や[[ダスト]]を落ち着かせるのにも使われます。河川関係でアーマーコートというと、河床にたまった土砂のうち、細かいのが洗い流されて残った粗い石・礫が残った層のことを言うらしいです。armorは鎧という意味ですが、装甲するという意味もあり、これがこの場合のアーマーで、この現象はアーマリングということになります。
時代によって定義が変わって来ているようですが、古くなってひびが入ったり、摩耗したりしたアスファルト舗装の上に厚さ2.5cm以下の薄い層を作るものです。砂利道の上に防塵のために施工するものもそうです。英語はある外国の機械関係の雑誌で surface dressing machineというのを見ました。この方が意味は明確でしょう。その方法によりシールコート、アーマーコート、カーペットコート、フォグシールなどの種類があります。シールコートは既設の舗装の上に[[瀝青(れきせい)]]材料を散布しておいて、その上に[[骨材(こつざい)]]を撒いて層にしたものです。下のアスファルト舗装への水の浸入を防いだり、日射をさえぎって下のアスファルトの老化をふせいだり、下の舗装のひび割れをふさいだりします。骨材に硬質のものを用いるとすべり止めにもなります。アメリカやカナダでチップシールと呼んでいるのは、シールコートの仲間です。このシールコートの工程を2、3回繰り返して施工したものはアーマーコートと呼ばれます。下の層は少し骨材粒径の大きいものを、上の層は細かいものを使います。アーマーは鎧で下の層を守る、あるいは保護するものということなのでしょう。単なるコートだと塗るだけという感じなのでしょう。実際は10 mm以上の厚みがありますが。 工法が違いますが、目的も仕上りも似た感じのものにスラリーシールというのがあります。これは細骨材と[[アスファルト乳剤]]と水を混合してどろどろの液状にしたスラリーを既設舗装の上に厚さ5 mm程度にスプレッダボックス、ゴムレーキなどで仕上げるものです。カーペットコートというのはちょっと違って、加熱アスファルト混合物を2.5cm厚さ以下に薄く施工するものです。薄層にするためにゴム、樹脂などの添加材を加えたりします。カーペットコートの一種ですが、[[最大粒径]]10mmの骨材にディックバインダという特殊な[[カットバックアスファルト]]を用いたものはディックシールと呼ばれます。フォグシールはフォグコート、アスファルトフォグコートとも呼ばれ、骨材は用いずにアスファルト乳剤を薄く散布して、古い舗装の表面を若返らせたり、小さなひび割れなどを塞ぐことを期待するものです。ほかの表面処理工法のあとに骨材や[[ダスト]]を落ち着かせるのにも使われます。河川関係でアーマーコートというと、河床にたまった土砂のうち、細かいのが洗い流されて残った粗い石・礫が残った層のことを言うらしいです。armorは鎧という意味ですが、装甲するという意味もあり、これがこの場合のアーマーで、この現象はアーマリングということになります。

*英語 [#g644a80e]
[[surface treatment]]
surface treatment

*仏語 [#f3f2c5c8]
[[enduit superficiel]]
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<div class="related">
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*関連用語検索 [#u0b99dfd]
&tag( シールコート, アーマーコート,   瀝青, 瀝青材料, 骨材,  アスファルト乳剤, スラリー,  レーキ, アスファルト混合物, 加熱アスファルト混合物, カットバックアスファルト,   ダスト);
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</div>
}}

*独語 [#w95470cf]
[[Oberflächenbehandlung]]

*関連用語 [#f18785cf]
&tag(表面処理, シールコート, アーマーコート, カーペットコート, フォグシール, 瀝青, 瀝青材料, 骨材, スラリーシール, アスファルト乳剤, スラリー, スプレッダボックス, レーキ, アスファルト混合物, 加熱アスファルト混合物, カットバックアスファルト, ディックシール, フォグコート, アスファルトフォグコート, ダスト);
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