*意味 [#xbd6480c]
音の発生点から受音点までの直線距離と、間に壁などがあって、壁のてっぺんを通って受音点に行く、三角形の2辺の距離との差のことです。この距離が長いと、音の減衰効果があります。回折によって回り込む音ですから、単に距離の差による効果というわけではありません。遮音壁は音の透過を妨げる透過損失と、この行路差の原理を利用しています。当然、壁が高いほど、行路差も大きくなり、効果も大きくなるという、当たり前の結果になります。透過損失と言っても、コンクリート壁みたいに音を反射するもので、反対側に騒音を気にする人が居る心配のないところでしか使えない反射性遮音壁と、穴あきの金属板にグラスウールみたいなのを挟んだ吸音性遮音壁があります。回折の効果を上げるために改良した先端改良型遮音壁というのもあります。1つは壁の1番上に吸音性の物体を取り付けて、回折するときに吸音するというのが吸音体付き遮音壁、分岐型遮音壁というのもあって、壁の上部がY型になって、そのYの先っぽがまたY型になってトナカイの角みたいになったものです。これは回折するときにY型の中に入り込んだ音が反射して、それがうまいこと干渉して音が減衰するというものです。最近出てきたのが、ASE遮音壁、アクティブ・ソフト・エッジの略らしいですが、先端にANC装置、アクティブ・ノイズ・コントロールとかいうのが組み込まれていて、マイクロフォンで音を検知して、ちょうどその音の波と反対向きの波、つまり逆位相の音を今度はスピーカーから出してやるというものです。間違って同位相の音を出すと、騒音が二倍になることになります。

*英語 [#g644a80e]

*仏語 [#f3f2c5c8]

*独語 [#w95470cf]

*関連用語 [#c9d4b975]
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*関連用語検索 [#u0b99dfd]
&tag(行路差, 遮音壁, 透過損失, 反射性遮音壁, 吸音性遮音壁, 先端改良型遮音壁, 吸音体付き遮音壁, 分岐型遮音壁, ASE遮音壁, ANC装置);
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