*意味 [#qcd43e10]
[[土留め(どどめ)]]を永久構造物にしたものです。いや、土留めにも一番簡単な擁壁があります。石積みのもありますが、普通はコンクリートです。[[重力式擁壁]]というのは自重だけで背面の土砂からの圧力に対抗して安定するもので、ごつい感じのもので鉄筋は使いません。[[半重力式擁壁]]は、ちょっとスマートにしたもので、背面側に引っ張り力を生じるので、鉄筋を入れます。コンクリートは引張力に対する強度はあまり期待できませんから。[[もたれ式擁壁]]というのは、背面の土砂にもたれかかるようにして、支えるもので、さらに薄くなります。根元が滑り出すとまずいので、下に固い岩盤があるところで採用されます。石積み擁壁は似たような考え方です。[[扶壁式擁壁]]というのは、鉄筋コンクリートを使って重力式の余分の肉を省いたようなもので、形を保つための[[扶壁]](バットレスというのが普通のようです。)という支えの壁があります。ところでこの扶壁式擁壁の底の板は[[底板]]とも言いますが、広い意味で[[フーチング]]です。フーチングというのは構造物の底にあって地盤に力を伝える上の構造より幅が広い板状のものということになっています。重力式擁壁の底部がフーチングなのかは微妙ですが、フーチングといっても間違いではないでしょう。


*英語 [#g644a80e]
[[retaining wall]]

*仏語 [#f3f2c5c8]
[[mur de soutènement]]

*独語 [#w95470cf]
[[Böshungsmauer]]
[[Stüttzmauer]]

*関連用語 [#sd9c6764]
&tag(擁壁, 土留め, 重力式擁壁, 半重力式擁壁, 扶壁式擁壁, 扶壁, もたれ式擁壁, 底板, バットレス, フーチング);

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