建設用語小辞典

非破壊試験法(ひはかいしけんほう)

これらのキーワードがハイライトされています:電磁波レーダー法

意味

とにかく、ものを壊さずに調べる方法です。強さや空洞、塩分などいろいろです。強さを計る方法の1つに、金槌で叩く、これが原始的で最も簡単、けっこうよく分かる方法ですが、特に名前はないようです。いや、金槌にはテストハンマーという名前があります。その延長のようなものが反発硬度法、これはハンマーのようなものをコンクリートの表面にぶつけて、跳ね返った距離で強度を推定するものです。シュミットハンマーが代表的です。どれほどの信頼性があるか知りませんが、シュミットハンマーで出てきた数字を強度に換算する式として、材料学会式と建築学会式があるようです。少し高級になると、超音波法や衝撃弾性波法で、超音波や叩いたときの弾性波が伝わる速度や、反射して戻ってくるまでの時間から強度を推定したり、はく離や空洞などがあるか調べたりするというものです。空洞などを調べる方法では、赤外線カメラでコンクリートの表面を撮影して、空洞があるところは温度が違うのを利用する赤外線法、コンクリートの表面からマイクロ波を放射して、そのはね返りの時間を画像にしてはく離、空洞や鉄筋の位置を推定する電磁波レーダー法、X線などを使って透視写真から調べる放射線透過法などがあります。ちょっと違って、壊れた瞬間を捉えようというのがAE法やアコースティック・エミッション法 acoustic emmissionというもので、コンクリートの表面に一種のマイクをつけておくと、ひび割れができたり、鉄材が破断したときに出る音を捕まえる方法です。鋼材の腐食を調べる方法では、コンクリートの表面に電極をあてて電位を計ると、鋼材が腐食したところとしないところとでは電位が違うのを利用する自然電位法、電極をコンクリートの表面にあてて、どういう方法でか、鉄筋との間に微弱な電流を流して、抵抗値から腐食を調べる分極抵抗法があります。また、これもどういう方法でか、コンクリートのかぶりの部分の電気抵抗を調べて、塩分や水分が多いと抵抗が低くなるのを利用して、腐食しやすさを調べる電気抵抗法というのもあります。

英語

nondestructive test method

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