建設用語小辞典

間知石(けんちいし)

これらのキーワードがハイライトされています:胴(間知石の)

意味

石積みなどに用いる、角錐型に加工した石です。とにかく何らかの加工をしたものは、切石というようです。その寸法について、いんにというと1尺2寸、いんさんというと1尺3寸だということです。いんごと言えば1尺5寸です。表になる面がつらで、反対側の面は友面(ともづら)です。側面は胴で、奥行きの長さは控えや胴長と言います。石を積むときに隣り合って接する部分は、合端(あいば)と言います。合口が悪いなどとも言い、ほとんど同じ意味として使われます。まれに、合端のないかみそり合端の間知石もあるようです。合端は間知石に限らず、接する面の意味で使われるようです。あいばゲージというのがありますから。合端を玄能で叩いて平らにするのは玄能合端、サンダーで削るのはサンダー合端、きっちりした合端になるわけですが、日本人の感性としては、玄能合端の方が味があるということになります。
ところで間知石の語源とか名前の由来は何なんでしょう。ネットで調べたら「1つが1尺角に出来ていて6個並べると一間の長さを知ることができる」というのがありました。何も、そんな重い物を使って知らなくても?と思いますが、ほかには見つかりませんでした。間知石の別名として検地石というのもありますから、あながち嘘とも言えないようです。直方体に成形した石は升石(枡石)や布石というようです。布石は平ったく並べるための石ということのようです。積み石の世界では布は平べったいという意味のようです。布基礎というのもありますから、広く建設の世界でそうなのでしょう。升石は枡の形から来ているのでしょう。必ずしも直方体でなくても真四角で厚みがあるのは桝石だと思います。

英語

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