建設用語小辞典

逆巻工(さかまきこう)

これらのキーワードがハイライトされています:拱頂

意味

トンネル工事で崩壊の危険が大きいとき、上部を先にコンクリートで巻いて(巻き立て)、残った側壁(土平(どべら)は後で掘削してコンクリートを打ちます。これが逆巻工法です。こうして、アーチ部のコンクリートと、側壁のコンクリートとの間に継ぎ目ができますが、この部分の施工は難しく、迫めといって、特に入念に施工します。コンクリートは普通は下から打設するのが自然ですが、この場合は逆打ちになります。アーチ部の一番上、アーチクラウン(日本語で言うと(拱頂:こうちょう))といいますが、この部分も重力に逆らってコンクリートを充てんするので、大変で上げ迫めといって、さらに入念に施工します。逆巻きの反対語は本巻きです。側壁の下部から上部、次にアーチ部と下から順に覆工(ふっこう)していきます。

英語

flying arch method,Belgian method,inverted lining

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