建設用語小辞典

転圧(てんあつ)

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意味

ローラーを転がして、圧して締め固め(しめかため)る。これが転圧です。アスファルト舗装の場合、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の別があります。加熱合材(合材(ごうざい)参照)をフィニッシャで敷きならした直後に1往復程度行うのが初転圧で、マカダムローラやタンデムローラが用いられます。二次転圧にはタイヤローラがよく用いられます。初転圧のときにできた、こまかいひび割れ(ヘアクラックと言います。クラックが、ひび割れです。)を閉じる働きがあり、ニーディング作用により、深くまで転圧します。仕上げ転圧では初転圧、二次転圧の間にできたローラーマークなどを消して最終的に平たんにします。三軸ローラが一番適すると言われていますが、マカダムローラやタンデムローラも用いられます。補足的にタイヤローラを用いることもあります。 転圧減という、言葉があります。社の人間で、たまたま、英語でレポートを出す破目になった男から、転圧減の英語は何ですか、と聞かれて大弱りしました。いろいろ、用語辞典をあたっても見つからず、機械部に問い合わせ、その機械部は酒井重工さんを煩わすと、いった具合でしたが、多分sinkage、言葉を忠実に訳すれば、rolling sinkageだろうと、いうことでした。これも、一種の現場用語なのでしょう。ところで、いったい転圧減とは何ぞや? アスファルト舗装はダンプで運んできた合材(ごうざい)をフィニッシャのホッパに移し敷均し、ローラで転圧して締固めるわけですが、敷均したときと転圧した後では当然、厚さが変わってきます。締固められて厚さが減るわけです。この減り方を百分率であらわしたのが転圧減です。ですから、英語もていねいに言うなら、rolling sinkage ratioということになります。フィニッシャの設定はこれを考えて、5cmの設計厚なら6cm厚で敷均すようにするわけです。

英語

rolling,roller compaction

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