建設用語小辞典

角閃石(かくせんせき)

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意味

火山岩に含まれる鉱物の一種です。地下のマグマが冷えた際にできたもので、安山岩の中に数ミリメートルの大きさの黒い結晶が見られます。実は60種類以上の鉱物からなる複雑な組成で、英語名 アンフィボール(Amphibole)はは「あいまい」を意味するのだそうです。似たような鉱物で輝石というのがあります。結晶構造が違い、結晶には割れるときにある方向に割れるへき開(劈開)が見られますが、劈開は割れる方向が2つあって120°の角度で交わり、結果として尖った石ができます。輝石の方は90°ですから、それほど尖りません。その輝石が主体となる石をカンラン石といい、漢字では橄欖石と書きます。昔はキャベツのことをカンランと呼びました。英語のオリビンは色がオリーブ色だからなのですが、明治時代のはじめ、オリーブはカンラン科の植物と誤訳されたのがそのまま、石の名前になったということです。そのカンラン石を主成分とする岩は、橄欖岩です。

英語

Amphibole

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