建設用語小辞典

粘土(ねんど)

これらのキーワードがハイライトされています:粘土分

意味

岩石などが分解したもののなかで、砂より小さいもので水でこねられる性質を有するものです。細粒分分が50%以上の細粒土のうち、塑性指数(PI)が大きく、乾燥強さが強く、液性限界が50%以上というのが日本統一土質分類です。粘土鉱物というのは粘土の主成分になる層状の結晶構造をもつ含水ケイ酸塩鉱物で、岩石が風化して微細な結晶になったものと、ガラス質の火山灰が結晶化したものとがあるということです。結晶構造によって、カオリン系、モンモリロナイト系、イライト系、クロライト、アロフェンなどがあります。これらはX線回折で判別されます。石灰による土質安定処理の効果は粘土鉱物の性質に左右されるようです。粒径が0.005 mm以下の土粒子は粘土分と呼ばれ、水の影響を受けやすいので路盤材料には好ましくありませんが、石灰安定処理では、わずかに粘土分を含んでいた方が石灰が有効に働くということです。

英語

clay

ページトップへ戻る