建設用語小辞典

着色舗装(ちゃくしょくほそう)

これらのキーワードがハイライトされています:明色性

意味

要するにカラー舗装です。色をつける方法は多種多様で、骨材に天然あるいは人工のカラー骨材を用いるもの、混合するときに顔料を混ぜるもの、バインダとしてはアスファルトそのものを用いるもの、透明の脱色バインダを用いるものがあります。バインダにアスファルトを用いる場合はベンガラ colcothar(弁柄・酸化鉄が材料で赤サビに似た色というのが常識ですが、黄色系、緑系、青系なども作れるようです。)が普通で、明るい色は作れません。脱色アスファルトと白色の骨材を用いればかなり自由な色が作れます。ニート工法でカラー骨材を路面に撒布して接着する方法、あるいはロールドアスファルト工法でカラー骨材を押し込む方法もあります。白っぽくて明るい色の舗装は明色舗装 bright colored pavementという呼ばれ方をします。明色性というと、路面の明るさとか、光の再帰性、つまり、ヘッドライトで照らした光が返ってくるような性能のことをいうようです。

ベンガラの語源ですが何でもインド東部のベンガル地方の仏像などの着色に使っていた土の色に似ていることから、Bengalに由来していてオランダ語は bengaraだそうですからオランダ人が伝えたのでしょう。京都の旧家に見られるペンガラコウシ「紅殻格子」は塗料としてのベンガラに由来しているわけです。弁柄とか、紅殻などと書きますが、原材料から鉄丹とも書くらしいです。英語は同じような色としてcolcothar, angel red, coromandel, Prussian red, Tuscanyなどが当てられます。

英語

coloured pavement

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