建設用語小辞典

法面(のりめん)

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意味

法面
法面

盛土、切土してできた傾斜面のことです。たんに法(のり)とも言います。盛土ののり面は土羽(どは)とも言います。土羽土というのは法面に芝を植えたりするのに適した土を足すものです。法面の上端は法肩(のりかた)、下端は法尻(のりじり)とかのり先とか言います。法足(のりあし)、法長(のりなが)は法面の長さ。法面を盛土あるいは切土して作る作業を法切りと言います。切土のとき、法足が長すぎて危険な時に段を設けるのが段切り(だんぎり)です。段切りすると小段(こだん)という狭く平らな部分ができます。小段は犬走りと見た目はかわりません。犬走りは管理のためにつくった小段ということになるでしょう。また、建築における犬走りは、建築では建物のごく周辺の水平部分を言います。犬走りに対して猫走りというのもあるようです。天井裏などの細い通路を言います。吊橋をつくる時は始めにメインのワイヤーを架け渡して、そのワイヤにキャットウォ-クという狭い通路を作ってから、架設が進められていきます。猫走りはこれを日本語にしたものでしょう。犬走りの語源に興味のある方は日本木造住宅産業協会 のサイトにあります。川の堤防の法面には裏表があります。川に面した方が表で反対側は裏法(うらのり)です。片や切土、片や盛土で道路を作るのは片切り片盛りといいます。左の図ですが、このようにすでにある斜面に盛土を付け足すのを腹付け(盛土)といいます。付け足した部分がずり落ちるのを防ぐために段切りが必要になります。また、水が入り込まないように盛土との境に溝を設けて排水する必要があります。

英語

face of slope

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