建設用語小辞典

曲げ強度(まげきょうど)

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意味

曲げ強さというのが正しいらしいです。コンクリートの引張りに対する強さを計る方法の一つが曲げ強度試験で、15x15x53 cmの供試体を45 cmのスパンで支持し、この梁を3等分する2点に荷重をかけて破壊するときの強度を計ります。コンクリート舗装の設計では設計基準曲げ強度というのが用いられます。普通は45 kgf/cm2です。コンクリートには、ひび割れがつきものなので、構造物では一般に引張強度は無いものとして設計するのですが、舗装だけは引張強度があるものとし、それだけ高品質のコンクリートを用います。実際にはひび割れは避けられないのですが、舗装が壊れても、大事故に至るということは考えられないので、実用的な設計を行うためにこういうことになっています。引張強度を直接引っ張って試験するのは至難のわざなので、こういう試験法が採られます。しかし、この供試体は非常に重く、やりにくいので、間接引張試験、あるいは割裂試験という試験法で代用することもあります。これは通常、圧縮強度を試験するときに用いる円筒形の供試体を横にして置いて、円筒の側面に垂直方向の荷重をかけると横方向に一様な引張りの力が働いて、真ん中で割れるように破壊するのを利用したもので、間接的に引っ張るところから、間接引張試験、割れて裂けるところから割裂試験とも呼ばれます。計算式はσ=2P/πdl(σ:応力 P:荷重 d:直径 l:円柱の長さ)と意外に簡単な式になります。圧縮して破裂することから圧裂試験という言い方もります。割増し係数という言葉があります。コンクリートの強度は材料の計量誤差、施工条件、養生条件で変動するため、コンクリート舗装の場合、目標強度は必要とする設計基準曲げ強度にいくらか割り増しします。これが配合強度です。配合試験での強度の変動係数から設計基準曲げ強度を下回る確率を推定して決められます。

英語

bending strength

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