建設用語小辞典

性能発注(せいのうはっちゅう)

これらのキーワードがハイライトされています:材工仕様

意味

最近、道路建設の発注にとられている発注方式です。従来の発注は官の方で、使用する材料、工法までの仕様を規定する、いわゆる材工仕様に基づいて、その通りに出来上がればよしとする仕様発注でしたが、材料、工法は指定せず、出来上がったときの性能だけを規定する性能規定あるいは性能仕様に基づいて発注するという形式です。部分的に騒音低減の性能だけ、あるいは排水性だけについて性能を規定するという方式が1999年から試験的に実施されています。まだ、試験段階で要求する性能が実現困難であったり、実現できなかったときの処置が明確になっていなかったりなどの問題点はありますが、2001年には「舗装の構造に関する技術基準」に平たん性、疲労破壊輪数(ひろうはかいりんすう)や、塑性変形輪数(そせいへんけいりんすう)で表すわだち掘れに対する抵抗性などの舗装の性能指標が定められ、今後はさらに、今でも排水性舗装の評価に採用されている浸透水量で表す透水性]や、騒音値、すべりに対する抵抗性なども取り入れられるものと考えられています。諸外国でもいろんな形で実施されています。先日、PIARCの機関誌の2002年7月号を見ていたら、カナダのケベックのPerformance Specification Contractは、アセットマネージメントと同じ内容でした。

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