建設用語小辞典

土圧(どあつ)

これらのキーワードがハイライトされています:静止土圧係数

意味

要するに土の重さによる圧力ですが、難しく言うと、主動土圧、受動土圧、静止土圧の区別があります。主動は土が動き出すときに壁などを圧す力です。受動土圧の方は壁の方が土を圧すときに働く力です。静止は何もしないときに働いている圧力です。受動土圧>静止土圧>主動土圧の順になります。なんで違うかというと、内部摩擦角という土どうしの摩擦のようなものが圧されるときには、一緒に抵抗するように働き、静止しているときは関係なし、土の方が壁を圧す場合には圧すのを引き留めるように働くからです。それぞれに対象となる土の重さに掛ける係数があります。擁壁や橋台(アバット)の設計で転倒しないか、すべって滑動しないか安定性計算をしますが、このときに使うのは主動土圧です。鉄筋はどれだけあればいいかは、静止土圧の方で計算します。受動土圧は安定を助ける側に作用しますが、橋台の前面にある土は洗い流されて無くなったりするので、普通は考慮に入れません。土圧を計るのが土圧計(坂田電機のページ)です。これは受動や主動は関係ありません。

英語

earth pressure

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