建設用語小辞典

促進載荷試験(そくしんさいかしけん)

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意味

舗装の耐久性を試験するのに、実際の交通より速く、たくさんの車が通ったのと同じ状態を作り出す試験機です。実際の車を通す必要はなくて、それに相当するタイヤが通るような仕掛けを作ってやればいいわけです。オーストラリアのALFが代表的で、これは20 m以上の長さの橋桁みたいものの中に、タイヤが往復する仕掛けのついたものをトレーラーで引っ張って行って、現地でも試験できるようになっています。普通は舗装の方をいろいろと打ち替えて、同じような場所でやるようですが。最近、土木研究所で作ったもので、トラックの台車みたいなのを電動で往復させるものも、その一つと考えていいでしょう。また、土木研究所で20年以上使っているものに、俗に「ぐるぐるまわし」といっているものがあります。これは実際のトラックが円周型の試験道路を自動でぐるぐるまわるものです。人が運転したのでは目がまわると思います。車の数が少ないのが難ですが、もっと多ければ究極の促進載荷試験でしょう。フランスにあるものは、中心から四本の棒を出して、これに車に相当するものを取り付けて、これをぶんまわすというものです。直径が 200 mくらいあって、すごいものです。規模は小さいけど、これに類するものは昔から日本でもありました。ホイールトラッキング試験ミニミニのタイヤで同じようなことをするので、広義には促進載荷試験でしょうが、普通は実物大で試験するものを言います。

英語

accelerated load facility

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