建設用語小辞典

フレシネー工法

これらのキーワードがハイライトされています:フレシネーコーン

意味

ポストテンション方式の代表的なものです。コンクリート桁にシースを埋め込んでおき、コンクリートの強度が出てから、PC鋼線を差し込んで、一方側をフレシネーコーンという一種のくさびのようなものを押し込んで、鋼線をコンクリートに押しつけて固定します。そして反対側をジャッキで鋼線を所定の引張力まで引っ張っておいて、またフレシネーコーンを押し込んで固定するというものです。固定は摩擦だけに頼りますので、ちょっと不安な気がします。事実、私が設計・施工した現場では、そうやってプレストレスをかけて、一晩たったら、フレシネーコーンが抜けて、鋼線が縮む勢いで、反対側のコーンは鉄砲玉にように飛び出して、はるかかなたに落ちていました。鋼線も飛び出して使い物になりません。飛び出す鋼線に突き刺される死亡事故もあったと聞いています。こうした事故は初期におこるようで、橋が架かってからはもう40年以上たちますが、何ともないようです。

英語

Freyssinet method

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