建設用語小辞典

ビティ足場

これらのキーワードがハイライトされています:くさび緊結足場

意味

ビティ足場

ビル建築のときの足場(あしば)は、たいていこれのようです。基本的にはパイプを鳥居型に組み上げたものを部品(鳥居枠、鳥居型建枠と呼ばれます。)として組み立てていくと、高い足場も容易に作れるというものです。外来語風ですが語源がわからず、訪問者からのメールで Beattyだと分かりました。このヒントをもとに調べたら、住友金属工業のサイトに語源が出ていました。アメリカの建設会社の名前とあります。イギリスにはBalfour Beatty Constructionというユーロトンネルにも従事した会社がありますが、アメリカにもありました。あちらでは、Beatty足場などとは思っていないようです。この件でジェイアール東日本コンサルタンツの方からの報せがあり、1958年に書かれた神田・秋葉原間の鉄道高架橋工事記録には「ビティスキヤホード株式会社のもの」と記述があるそうで、「神田のような場所では紛失盗難も多く」という記述もあるそうです。ビティスキヤホード株式会社は Beatty Scaffoldでしょう。して見ると子会社として足場専門の会社があってBeatty足場という認識があちらでもあったのかとも思われます。ネットで調べると、Beatty ScaffoldではBeattyの一族がScaffoldコンサルタントとして米国足場協会の役員に名を連ねているのはありますが、Beatty Scaffoldとしては検索されません。とにかく、このように枠組みできちんと作った足場が本足場です。いつしか訛って、ビデ足場とも呼ばれています。本足場でないのは何なのでしょうか?ただの足場?ビケ足場というのもあります。これも一見は外来語風ですが、実は「美型」をもじった商品名のようで、パイプ部品にクサビ部分とクサビを受ける部分とを取り付けてあって、クサビ部分をハンマーで叩いて組み合わせるだけで足場が組めるというものです。一般名称としては、くさび足場やくさび緊結足場のようです。赤いのはプラスチックというわけではありません。分かりやすくしてあるだけです。上のがクサビで、下の把手のついたのはジャッキ、多数の足があってガタつかないように調整するというわけです。

クランプ

単管足場の場合はクランプという部品を使って方向の違うパイプをボルトで締め付ける構造で、これに比べるとクサビ足場の方が、ずり落ちが無いという点で信頼性はあるでしょう。ですが高くなってくるとクサビ部分のガタが気になり、せいぜい15mや20m以下の低層の建築で使われます。

英語

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