建設用語小辞典

ジベル

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意味

木を接ぐときに木を加工して組み合わせるようなやり方ではなく、接合する両方の木にまたがって打ち込んで接ぐ、忍者のひしのようなもののことです。かすがい(鎹)ははもっとも簡単なジベルと言えるでしょう。あと、短冊金物とか金具とかいうのがあって、二つの木材の間にまたがって細い鉄板をつけてボルトで締めるのがありますが、これはガセットの仲間でしょう。つなぐ役目などなくて木材をワイヤで締め付けるときに食い込まないよう保護するためのものもあるようですが。ジベルというのはドイツ語から来ています。ときに病名のジベル薔薇何とかで探して見える人がありますが、そちらは Gibertというフランスの人名のようです。輪形ジベルは円盤に爪がたくさん付いたものです。圧入ジベルは板の両面にとげとげが付いていて、これを木と木との間に挟んで押しつけて接ぐものです。角材を二つ重ねて丈夫な梁(はり)を作るとき、そのままでは、二倍強くなるだけですが、こうしたジベルを使って接合すると、力がかかったときに二つの角材がずれようとするのを防ぐため、一つの梁として働き、原理的には強さが8倍にもなります。これが合成桁(ごうせいげた)の考え方です。こうした、考え方で、鉄の桁の上に出っ張りを付けて、上に乗るコンクリート床版にずれ止めとして食い込ませる方法があります。このときの出っ張りをジベルとかスタッドとか言います。最近の橋はほとんどといっていいくらい、合成桁(ごうせいげた)になっています。これにも二通りあります。

英語

dowel,brace block,connector

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