建設用語小辞典

サンドドレーン工法

これらのキーワードがハイライトされています:サンドコンパクションパイル

意味

軟弱な粘土地盤の中の水を吸い出して圧密を促進させる工法の1つで、地盤の中にケーシングパイプを打ち込んで、中に砂を詰めながパイプを引き抜いて砂の柱を作って水を排水します。圧密を早めるのが目的なので、上の土砂を盛って重しにしたりします。SD工法が略称です。砂の代わりに紙を使うペーパードレーン工法、紙の形により、カードポードドレーン工法などもあります。このほかにもプラスチックドレーンとかファブリパックドレーンなどがありますが、材料の違いだけです。このように鉛直方向に水を吸い出す工法を総称してバーチカルドレーン工法と言います。同じ軟弱でもゆるい砂質地盤ではしゃにむに砂を押し込んで締め固めて柱のようにする工法が使われます。バイブロフローテーション工法というのがそうで、バイブロフロットと呼ばれる先端に振動を発生して水を噴射する装置がある棒を振動と水噴射の力で押し込み、所定の位置に達したら水噴射を横方向に変えて穴を広げると同時に周囲を締め固め、空間ができたところに上から砂を補充しながら、棒を抜き上げていくと、棒よりも一回り大きい、体積にして3倍くらいの砂の柱ができるというものです。さらに進化したのがサンドコンパクションパイルで、先端に砂栓と呼ぶ蓋をつけたケーシングパイプを打ち込んで、中に砂を詰め込んで砂栓をはずし、振動と圧搾空気で砂を押し込んで、ケーシングを少し引き上げては砂を詰めて押し込むということをやります。(社)日本埋立浚渫協会に動画つきの説明があります。静止画と詳しい説明もあります。SCP工法が略称です。さらに進化するとセメントを溶いたセメントミルクを注入してコンクリートの柱に近いものを作るという深層混合処理になります。やはり(社)日本埋立浚渫協会に動画付きの説明があります。地盤改良工法はいっぱいありますが、これも(社)日本埋立浚渫協会に分類の例があります。

英語

sand drain method

ページトップへ戻る