建設用語小辞典

キャラメル

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意味

「鉄筋と型枠の間隔を保つための円形のもの」(建築)*1とあります。鉄筋コンクリートの鉄筋を所定の位置に配置するためには型枠との間に何かを置く必要があります。鉄筋にドーナツ型のものをはめてやると、輪の巾は以上には型枠に接近できません。建築の方で主に用いられます。キャラメルというのは「鉄筋と床との間隔を保つための2センチ程度のもの。」(建築)とあります。これはさいころとも呼ばれるようです。腰掛けというのはキャラメルが腰掛けの形になったものです。同義語で馬(うま)というのも有って、これは、下に置きます。三味線、琴などに駒という、弦と棹の間の間隔をとる部品があって、これとの連想で馬(うま)になったと思われます。まんじゅうは「鉄骨建て方の時柱の高さ調整用のモルタルのだんご」(建築)とあります。これらはまとめてスペーサーということになります。設計図にはド−ナツだのうまだのは出ていませんが、現場では必要なものです。いろいろありますが、英語はすべてspacerです。あちらでもきっと、職人言葉があっていろいろな言い方があると思いますが。

英語


*1 この(建築)とあるのは、丸善出版サービスセンターから出版されている、福本悟美 著「建設現場の子守唄」の建築現場の「言葉の遊び」から取ったものです。「」で囲んであるのが、この本の記述で、あとは当ページの作者が追加した記述です。この本の中で紹介されている現場用語のすべてを収録したわけではありません。実のところ、建築で使われる言葉は舗装関係ではなじみのないものもあります。かなり共通性のあるものを収録しました。いくつかは、関連する記述として紹介していますが。

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