建設用語小辞典

トラス

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意味

トラス
トラス

三角形を基本に木材、鉄骨を組立てる構造です。基本的にはどのような力がかかっても部材には引張か、圧縮の力以外はかからないというか無視してもよい程度です。形にいくつか種類があり、橋の場合でいうと、トラスの内枠にある部材は腹材 (ふくざい)と言います。プレートガーダーの腹板と対応しています。トラスの外枠を構成する長手方向の部材は弦材と言います。上にあるのが上弦材、下にあるのが下弦材です。普通は上弦材が2本、下弦材が2本ありますが、上弦材が1本しか無い三弦トラスというのが大夕張ダムの森林鉄道橋にあります。下弦材が1本というのも考えられますが、何となく捻れに弱そうです。しかしあります。石川県のあやとりはし(画像)という人道橋がそうです。これはトラスの三角形の中にあるので中路橋ということになります。安定を取るために支えがあります。揺れを楽しむ設計らしく、人道はワイヤで吊ってあります。両岸の手で綾取り遊びをしているイメージなんだそうで全体はS字形になっています。ハウトラスでは、垂直材には引張力が、斜材には圧縮力が働き、プラットトラスでは両端をのぞいて、その逆です。プラットはボストンのCaleb Prattとその息子 Thomas Willis Prattが1844年に特許をとったということです。ワーレントラスでは圧縮力と引張力とが交互に働きます。ハウとかプラット、ワーレンは考案した人の名前です。K-トラスというのもあります。一番下の図は何でしょう。実はワーレントラスです。垂直材はいらないといえばいらないのですが、格点(部材と部材との交点、節点ともいいます。)と格点との距離を短くして、圧縮が働く部材の座屈(ざくつ)を起こりにくくしています。トラスは一般に静定構造(せいていこうぞう)です。弓形トラスは聞いたことはありませんが、英語の辞書でたまたま見つけました。大阪の心斎橋(写真)が弓形トラスだということです。最初は形が似ているアーチの仲間のランガー桁のことかと思いましたが違うようです。建築では天井を支える梁として逆弓形トラスというのもあるようです。trussの語源を探して来た人がいましたが、Webster辞書によると12世紀にはこの言葉が見られたということで、普通名詞と考える以外にないでしょう。

トラス

英語

truss

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