建設用語小辞典

静定構造(せいていこうぞう)

意味

作用する力が力の釣り合いだけで求められるような構造で、つなぎ目には曲げようとする力は働きません。別の言い方をすると、三本足の椅子は絶対にがたつきませんが、四本足ではがたつきます。がたつかないのは、座っている人の重量で、椅子をひしげるような力が働いているためです。三本足は静定で、四本足は不静定です。トラスのような構造は、実際にはつなぎ目に曲げようとする力が働きますが、設計上は無視してよい程度なので、静定構造です。これを確実に曲げる力が働かないようにしたのは、つなぎ目をすべて回転できるようにピンで留めた、ピントラスというのが、古い橋にはあります。当然、不静定構造(ふせいていこうぞう)というのもあります。

英語

statically determinate structure

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