建設用語小辞典

複素弾性係数(ふくそだんせいけいすう)

意味

粘弾性体に特有の用語で、荷重をかけ方によって見かけの弾性係数が変わるのを、虚数部を使って表わすものです。完全な弾性体なら虚数部はないということになります。アスファルト混合物にサイン波状に変化する力をかけて、応力とひずみのデータをとったとき、応力をひずみで割ったものが複素弾性係数の絶対値らしいです。そしてひずみは、応力のかけかたより遅れて変化します。この遅れを位相角で表現します。虚数部は実はこの位相角だということです。サイン波をかける速さ、つまり周波数を速くすると複素弾性係数は大きくなり、ひずみが応力の変化についていけず、位相角は大きくなります。ゆっくりの周波数になれば複素弾性係数は小さくなり、位相角も小さくなります。この辞典の範囲を超える用語ですので、この程度で勘弁してください。

英語

complex modulus

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