建設用語小辞典

消散(しょうさん)エネルギー

意味

最近よく聞く用語です。正しい定義はどうか知りませんが、私の理解では物体に力をかけてやると、変形します。つまり物体に対して仕事をするわけですが、力を取り除いて、変形が完全に元に戻れば、物体が同じだけ仕事をしたと考え、もし完全に元に戻らなければ、その分のエネルギーは物体の中で消えてしまった、つまり物体の内部で何らかの変化があって消費されたと考え、それが疲労の原因と考えて、繰り返し、同じ力をかけて、それが急増したときに疲労破壊が起こったと考えるようです。つまり、荷重-ひずみ曲線が荷重を除却しても元にもどらない現象がヒステリシスですが、図にするとヒステリシスループができます。その中の面積が消散エネルギーになるらしいです。ヒステリシスというのは電磁学の方でもよく使われます。この場合は加えるのが磁界だったりします。磁界をかけて、除却しても戻らなければヒステリシスがあるわけで、そのおかげで永久磁石が存在するわけです。この場合はエネルギーは消散といっても磁力という形で物体に残るわけですが、アスファルト混合物のような物体では、砂の角張りが少し欠けたとか骨材が少し向きを変えたとか、移動したとかで消費されるのでしょう。

英語

dissipated energy

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