建設用語小辞典
標準ふるい(ひょうじゅんふるい)
意味
JISで決まった骨材のふるいのことです。針金を正方形の網目に織った網ふるいと金属板に円い穴をあけた板ふるいがありましたが、現在は網ふるいに統一されています。サイズを右表に示します。呼び寸法と言うのは、ふるい目という言い方もします。JISの寸法と網の目が正確に合っているわけでもないので、そういう呼び方をしています。舗装関係では、正確に言うのが面倒なため、適当に丸めて呼ぶ別の呼び寸法を用いており、実用上はこれで問題なしです。時に呼び径という言い方もされるようです。いわゆる粒度分析 mechanical analysisはこの標準ふるいを使って材料をふるい分けるのが基本です。土、コンクリート用の骨材、アスファルト混合物用の骨材では、それぞれ省くふるいがあったり、追加するふるいがあったりします。特にアスファルト混合物用では12.7mmというふるいが追加されます。土のように非常に細かい粒子を含んでふるえない部分は、水に溶かしてというかよく混合して(懸濁)、時間とともに粒子が沈降していくときに懸濁液の比重が変化するのを利用して計る比重計分析あるいは比重計法が用いられます。nominal sizeについてはhoso-mlでちょっとした議論があり、公称寸法も考えられるようですが、まあ、どれでも意図する意味はわかるだろうと思います。ふるいのJISでは標準ふるいについては呼び寸法、ネジ類、パイプ類では呼び径という言葉を使っています。アメリカでは最近、NMSという略称が用いられていますが、これはnominal maximum sizeの略で、ふるいの径ではなく、骨材の最大粒径に対する呼び径です。NMSが40mmなら、40mmのふるいは全部通過し、その下の30mmふるいには10%以上が留まるという意味です。
細骨材用ふるい | 粗骨材用ふるい | ||
要綱類の呼び寸法(mm) | JISの呼び寸法(μm) | 要綱類の呼び寸法(mm) | JISの呼び寸法(mm) |
0.074 | 74 | 5 | 4.76 |
0.15 | 149 | 10 | 9.52 |
0.3 | 297 | 13 | 12.7 |
0.4 | 420 | 20 | 19.1 |
0.6 | 590 | 25 | 25.4 |
1.2 | 1,190 | 30 | 31.7 |
2.0 | 2,000 | 40 | 38.1 |
2.5 | 2,380 | 50 | 50.8 |
60 | 63.5 | ||
80 | 76.2 | ||
90 | 88.9 |
英語
standard sieve