建設用語小辞典

中空床版橋(ちゅうくうしょうばんきょう)

意味

円筒型枠の偽装の問題が出てきて、この辞典も検索でヒットしました。実はそんなに普及しているとは知りませんでした。昔はT型の桁(Tと言っても少しHを横にした感じですが)を並べるというのが普通でしたが、TTTと並べるのが面倒で一発で施工しようというわけでTの間の隙間に内型枠を入れてやろうという発想でしょう。円筒である必然性はなく多角形でもいいでしょうし、材料も鉄板である必要もなく、実際、発泡スチロールの多角形のものも使用された実績があるようです。ですから強度には関係ないといえば関係ありません。鉄板の肉厚が薄いと施工時にコンクリートの重みで少し変形が大きくなるでしょうが、上下左右の全方向から力がかかるのであまり大きくはなさそうです。方向としては円筒が小さくなってコンクリート厚が大きくなるということでしょう。その分、重くなるということはありますが、強度にはあまり関係なしでしょう。鉄製だと若干は寄与するはずですが、帯状の鉄板をスパイラルにグルグル巻いた形なので圧縮側の方は座屈(ざくつ)しやすいはずで、とても強度は計算に入れることはできないでしよう。

英語

hollow slab

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