建設用語小辞典

ベンチ式工法

意味

トンネルを掘るとき、上の方からベンチのように小段を作って、順次下部を掘削することを繰り返す工法です。切土(きりど)のの高さが非常に高い場合、上の方から順々にベンチをを作るようにして切り下げていく工法をベンチカット工法と言いますが、基本的に同じです。ベンチの長さが数メートル程度だとショートベンチカット工法(ほとんど全断面掘削工法の場合は補助ベンチ付全段面掘削工法というようです。ミニベンチカットというのもあるそうです。)、数十メートルもあるとロングベンチカット工法となります。何メートルならロングかはいい加減でしょう。ベンチの上にベンチを設けて階段状に掘削していくのは多段ベンチカット工法ということになります。これの変形でリングカット工法→です。さね残しという別名もありますが、セクハラっぽい言い方です。言うなら核残し(かくのこし)でしょう。こうして分割して掘っていくのは、掘削していく最先端の切羽(きりは)が、すぐ崩れださずに自立できるようにすることが、正確に安全に掘削するのに極めて重要だからです。

英語

bench cut,benching

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