建設用語小辞典

ベンケルマンビ-ム

意味

路面のたわみを測定するものです。路面に置いた台を支点に、長さ3.6mのビームを載せ、一端をダブルタイヤの間に差し込み、もう一端にダイヤルゲージのようなものをつけると、車輪が動くと路面のたわみが変化して、ダイヤルゲージにその数値が出ます。実は支点となる台も路面のたわみとともに沈下したりするので、本当のたわり量はわかりません。原理は簡単で手軽なことから、舗装の耐荷力をしらべるのに、よく用いられてきました。最近ではたわみ量の絶対値がわかると言われるFWD試験にとって替わられつつありますが、手軽で信頼できるという面もあります。ベンケルマンビ-ムを自動化したようなデフレクトメータdeflectometerというのがあります。これは、ビームを車輌の後輪の前方に降ろして静止させ、車輌を動かしてビームの先端の動きを記録し、測定が終わるとビームを上げて尺取り虫のように移動させて次の測定をするというものです。ラクロアLacroixというのは、その1つでフランスの商品名です。日本でも導入されたことはありますが、ほとんど使われません。

英語

Benkelman Beam

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