建設用語小辞典

わだち割れ

意味

アスファルト舗装の表面がわだち部に沿って、縦方向にひび割れているのをよく見かけます。これは、昔からあったわけではなく、この数十年に目立ってきたものです。アスファルト舗装の設計理論からいくと、破壊はアスファルト混合物層の下面から発生するということになっているのですが、この理論に疑いを投げかける現象です。松野三朗氏がわだち割れとして定義され、外国でも力説されていましたが、ようやく外国でも着目するようになり、トップダウンクラッキングなる言葉が出現しました。松野さんとしては、wadachiwareを世界で通用する用語にしたかったのですが、敵は別の言葉を考え出してきました。原因はいろいろ考えられ、夏の昼夜間の温度差による応力とか、最近の外国ではタイヤの接地圧の不均一に着目しているようです。石油の精製方法が進歩して、アスファルトの性質が変わってきたせいだとか、わだち掘れに対抗して硬い改質アスファルトなどを使い始めたからだという説もあります。

英語

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