建設用語小辞典
舗装一口知識
路面標示
ふつう、マーキングと言っているものです。何でそんな簡単なことをここに?と思われるかも知れません。しかし、道路管理者が設けるものと公安委員会、つまりは警察が設けるものとがあるのをご存じですか? 道路管理者、つまり国、県、市町村の道路関係の部署が設けるものは区画線、公安委員会が設けるものは道路標示というのが道路標識令の決りです。日本だけの定まりで英語で区別する用語はありません。道路管理者に対して公安委員会、事実上は警察を交通管理者とも言います。
区画線というのは車道中央線、車線境界線(レーンマーク)、車道外側線(正式にはこうです。普通は外側線ですよね)、歩行者横断指導線(ゼブラマーク)、車道幅員の変更、路上障害物の接近、路上駐車場、導流帯の8種類、法令用語でいかめしくなっていますが、括弧書きが通称です。ゼブラマークも正しくはゼブラゾーンという場所にゼブラ模様をつけたものだということです。これらは道路法に基づいて設置されます。
道路標示というのは道路交通法に基づいて、規制または指示を標示するものです。どちらも道路鋲、ペイント、石などで表示される線、文字などです。
ややこしいのは道路法で定める区画線のうちの、いくつかは道路標示とみなされることになっていることです。見た目ではどちらかよくわからないし、どちらでもあるというものもあるということになります。まあ、ドライバーにとってやや煙ったい感じの路面表示は道路標示ということになるでしょうか。煙ったいのはドライバーの行動を規制する意図が感じられるからでしょう。中央線が白線が黄色の線に変わるととたんにドライバーにとっては、やや迷惑に感じられたりします。よくよく考えればドライバーを守ってくれているわけですが。
英語表記
路面標示
marking road marking pavement marking
マーキング
区画線
carriageway marking marking(米) pavement marking road marking
車道中央線
車線境界線 レーンマーク
lane line division line traffic lane line lane marking
車道外側線
ゼブラゾーン
英 語:zebra zone