建設用語小辞典

石粉(いしこ)

意味

普通、石灰岩を粉末にしたもので、アスファルトを適度の固さにして、また、アスファルトを混合物中の小さな隙間を埋めます。フィラーとも呼ばれますが、それはこの隙間を埋めるという使用目的を表していて、ほかにもフィラーはあります。タンカルという呼び方もあって、実際、タンカルと大書した袋に入れた商品がありますが、これは、その昔、詩人、宮沢賢治が東北砕石工業というところで技師をしていたころ、酸性土壌の改良に石灰の普及に努めていて、そのとき石灰岩が炭酸カルシウムでできているところから命名したものだそうです。さすがは詩人、という命名でもないようですが、ちょっぴり有り難い名前です。フィラービチュメンという用語があります。これは、そういう材料を使ったりするということではなくて、アスファルト混合物の中でアスファルトとフィラーが渾然一体となったものを指しています。フィラーとして使うのは0.074 mmのふるいを通過するものだけですので、アスファルトモルタルとはかなり違います。フィラービチュメンは、アスファルトを増量したような効果と、一体となったものは少し硬くなって、感温性が少なくなります。

フィラーはもともとの意味は埋めぐさといった意味なので、そうした目的のものはフィラーと呼ばれます。厚さの違う鉄板を両側からあて板を当ててリベットで接合するとき、厚さの違いの分の鉄板を挟みますが、これもフィラーです。

英語

mineral powder ,stone powder

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