建設用語小辞典

疑石(ぎせき)

意味

英語ですとキャストストーン、つまり型で作ったにせものの石です。最近はなかなか見分けのつかないものもできるようです。テラゾー仕上げと同じような材料を使います。プラスチックのハリボテに塗料で岩石に似せたのも、結構だまされます。このハリボテの語源ですが、ボテのいうのは古い言葉で今も残っているところもあると思いますが笊のことで、長塚節の「土」には『ぼて笊』というのがありますが、張りぼてはそれに紙を張って漆や渋を塗ったもののことのようです。それが芝居小屋などで応用されて、ハリボテの岩石などが作られたりして、外見だけの偽物のようなものをハリボテというようになったようです。広辞苑では「ぼて」はボテフリ、棒手振りの略とあります。棒手振りは天秤棒で魚を担いで売り歩いていた行商のことですが、天秤にぶら下げていたのはもともと笊のはずで、このボテ笊を振り分けにして売り歩いたということで、棒手は宛字だろうと思います。

英語

cast stone

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