建設用語小辞典

新直轄方式(しんちょっかつほうしき)

意味

道路公団の民営化後にできた新しい高速道路の整備方法です。高速道路を作るときは、これまでは道路公団が金を借りて建設し、料金収入で借金を返しながら管理費もまかなうというやり方が普通ですが、地方のこれから作る高速道路は、借金はとても返せないということが出てきます。民営化すればこういう道路は作れないということになります。そんな道路は作るな!と言う人もあるでしょうが、日本が1つの国であり、どの地方も日本人として同等の利便性を有することが必要となると、新しい建設方式が必要になるわけです。そんな所に住むやつが悪いと言っていると、人の住まない場所ができて、いつしかどこかしらの難民が住み着いて新たな社会問題を生じるかも知れません。では国が直接、作ろうというわけです。従来の国が直接に道路を作る直轄方式では2/3を国費でまかない、残りは沿道の自治体が負担するのですが、そうなりますと自治体の負担が重くなります。道路公団が行う場合は全額借金ですので、自治体の負担はありませんでした。そこで国費、つまりガソリン税を3/4つぎ込んで、残りもほとんどを重量税(じゅうりょうぜい)でまかなうというものです。

英語

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