建設用語小辞典

平面曲線

意味

道路の普通の曲線は平面曲線で、円の一部です。ところが、直線から、円になる中間の部分というのがあります。それが緩和曲線です。これがないと、ぎくしゃくします。緩和曲線には、普通、クロソイド曲線を使います。これはハンドルを一定の速さで、回すときに描かれる車の軌跡です。これは曲線の長さに比例して曲線半径が変わるわけです。レムニスケートというのは曲線の弦の長さに比例して曲線半径が変わるものです。実質的はあまり違いはないので、扱いの容易なクロソイドが用いられるわけです。直線から曲線に入るときに、片勾配をつける関係で、ローリングといって、車が進行方向を軸にして回転します。普通はどうということはないのですが、自動車の性能試験用とかで、恐ろしい速度で走る周回路などでは、運転手の目が回る、といったことが起こります。これを防ぐための曲線が、マッコンネルカーブで、ローリングの角速度と、角加速度までが、一定以内になるようにする、計算もややこしい曲線です。道路の勾配が変わるところには縦断曲線が使われます。その場合は、半径も大きいので、緩和曲線みたいなのはつけません。緩衝縦断曲線というのは、そういうののと違って、平面の緩和曲線を設けて、片勾配も曲線半径の変化に応じて変えていくと、道路の端が縦断的に勾配を持つようになります。これが、カクンと折れるようになるのを防ぐように、変わり目のところに一種の縦断曲線を入れるものです。

英語

horizontal curve

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