建設用語小辞典

山はね(やまはね)

意味

トンネルなどを掘削したあと、壁の面から突然、大音響ととも岩が飛び出してくるという恐ろしい現象です。もともと、地山(じやま)から強い力を受けて圧縮されていたものが、応力開放と言いますが、発破などで開放されると、今度は内部から開放された面に向けて押し出す力が働きます。発破のときに落ちてしまえばいいのですが、ぎりぎりのところで残っているのがあると、こういうことが起こります。岩はねともいうようです。昔、学校で、岩でおこるポップアウトと同じようなのを山はねとして教わった覚えがありますが、発破などの技術以前にこの言葉があったとすれば、本来は、ポップアウトと同じだったのかも知れません。冬場に山道を歩いていると、突然、小石が飛んでくるという、これも危ない話です。こうしたことは昔からあったでしょうから、こちらが元祖、山はねのような気もします。

英語

popping,rock burst

ページトップへ戻る