建設用語小辞典

アンカーボルト

意味

構造物、機械などを基礎構造に固定するためのボルトです。あらかじめ所定の位置にアンカーボルトの下半分を埋め込んでおく場合と、ホールインアンカーと言って、後からアンカーホールをドリルなどで空けてボルトを押し込む、あるいは叩き込む場合とがあります。もういくつか方法があって、据え付けの時にもう一度、位置を調整したりする必要がある場合は、箱抜きと言って、基礎のコンクリート(この場合の基礎は(橋台)なども入ります。)を打設するときに、箱形のものを埋め込んでおいて、これを抜いて大きめのアンカーホールを作っておくものです。アンカーボルトの位置をあんまりガチガチに決めて置くと、後から鉄橋を持ち込んだとき、温度の影響だけでも10mmやそこらは伸び縮みしますので、困ることがあるわけです。箱抜きという方法はアンカーボルトに限らず、あとから何かを据え付ける必要がある場合によく行われる方法です。「箱抜き 英語」で検索して来た人がいますが、advance hole shapingでしょう。直訳すると先行穴形成ですかね。advanceの代わりにpreparatoryを使うと予備という意味合いになって具合が悪そうです。アンカーホールの中にアンカーボルトを所定の位置に固定するため、コンクリートを打つ前に鉄骨製のアンカーフレームをセットしておくことがあります。アンカーボルトに使うボルトは普通、ずん切りボルトです。ねじ山が切ってありますが、ねじ頭がなくて、ずん胴になっています。寸切ボルトが正式のようで、寸切りボルトも間違いではなさそうです。アンカーボルトに使うボルトは20mmもある太いものですが、こまかい組み立て細工に使う数mmのものもあります。

英語

anchor bolt , stone bolt

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