建設用語小辞典

からモル

意味

から練りモルタルの略です。セメント 1、砂 3の割合で水を加えずに混ぜたものです。目分量で容積で混ぜているようです。1:3モルタルという言い方もあります。水を加えるときも割合はこんなものです。何に使うのか? 縁石とか、簡単な側溝などの二次製品(セメントや石などは一次製品でそれを部品としてまとまった形にしたものをこう言います。)を設置するときに、下は砂利とかコンクリートになっているのですが、高さをそろえて、きちんと通りがよくなるように、水が流れるようにするのは容易ではありません。こうしたときに、下にこのからモルをいいかげんに盛っておいて、その上にU字型の側溝のパーツを押しつけて揺するようにして、モルタルを敷き広げて落ち着かせます。経験とカンの仕事です。このからモルは湿気を吸って固まります。確実性がないという感じがするので役所では禁じる例が多いようです。水で練ったモルタルで同じことをやると、落ち着いたと思ったのがじわじわと沈み込んだりして大変なようです。材料も無駄にならず、特に強度を要求されるところでもないので、いい方法だと思いますが。敷きモル、敷きモルタルという言い方もします。ちゃんとした強度が必要な場合はやはり敷きとろということになりますが、土木作業をする人に左官屋さんや、石工さんと同じだけの技術を要求するのは酷だろうと思います。からモルで施工する場合も、目地、つまり継ぎ目には差しとろとおなじようなことをします。また、から練りとまでは行かない、バサモルタルというパサパサのものも使われるようです。最近、差し目地という言葉で、このページがヒットしたようです。Googleのキャッシュに写真が出ていますが、なぜ目地なのかよくわかりません。刺すようにして模様をくっつけてあるようです。刺し目地と書かれているサイトもあります。とにかく装飾的にくっつける目地のようです。

英語

dry mortar

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