建設用語小辞典

締固め試験(しめかためしけん)

意味

土の最適含水比(さいてきがんすいひ)を調べるための試験です。だいたいは円筒型のモールドという型に、いろいろ含水比を変えた土を入れてランマーを落下させて突固めます。アスファルト舗装のマーシャル突き固め試験機というのも、機構的には同じです。そうして含水比と乾燥密度をグラフにすると締固め曲線というのが出来て、一番、乾燥密度の高い含水比がわかるわけです。モールドの径、ランマの重量、落下高、回数によって結果として得られる最適含水比は異なります。修正CBRを求めるための試験とセメント安定処理材料試験ではそれぞれ違いますが、多分、現場で用いる締固め機械の違いなどを考慮して決められているのでしょう。ところで、何でも転圧して締め固めればいいというわけではなく、土の場合は過転圧というのが問題になります。これは、こねかえし、つまり手にとって固い粘土を手でこねているうちにフニャフニャと自由な形にできる状態になるということがありますが、それと同じ現象が起こることがあるようです。土の粒子も電気的に+や-があって、反発したり、吸引したりしあって、「蜂の巣構造」とか「綿毛構造」とか言われる、ある種の骨格構造ができている、あるいはシラスのよう粒子自身が中空のビーズ玉みたいなのがあって、そういう構造が壊れると過転圧になるようです。土の施工の仕様書には過転圧にならないようにしなければならない、と規定されていますが判定は微妙でしょう。アスファルト舗装では転圧し過ぎというのはありますが、過転圧という言葉は使わないようです。転圧し過ぎれば、空隙率(くうげきりつ)が少なくなりすぎてわだち掘れになりやすくなるとか、アスファルトが表面に浮き出るブリ-ジングが起きやすくなるといったことはありますが、土のように一種の破壊になるというわけではありません。→比重(ひじゅう)密度(みつど)、単位体積重量

英語

compaction test

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