建設用語小辞典

粘度(ねんど)

意味

粘度
粘度

液体の粘っこさで、アスファルトの性質を表わす重要な性質です。絶対粘度と動粘度とがあり、単に粘度と言えば絶対粘度を指し、ポアズ(g/cm・sec)で表わします。毛管式粘度計など数種類の計測方法があります。動粘度はセイボルトフロール粘度計で、一定量の試料を細い管から流下させ、かかった時間を秒で表わしたものをセイボルトフロール度といいます。動粘度は、それに定数を乗じて求めます。単位はストークス(St:cm2/sec)で、石油製品では、その1/100のセンチストークス:cStが用いられます。動粘度にその液体の比重を乗じれば絶対粘度になります。60℃粘度は減圧毛管式粘度計というのを使って計ります。60℃では軟らかいといっても自然に流れるようなものではないので、強引に引っ張って流下させるものです。セミブローンアスファルトなど高粘度のものに対して60℃粘度が規定されることがあります。アスファルト乳剤の粘度を表すのにはエングラー度というのがあります。これはエングラー粘度計と言って、底に穴のあいた容器に入れて50ccだけ流出する時間と、蒸留水を同じようにして流出させた時の時間との比を言います。大きいほど粘度は大きいということになります。滑板式粘度計、あるいはマイクロビスコメータというのはガラス板の間にアスファルトを薄く挟んで片方の板を固定してもう一方を回転させるのに必要な力と速度から粘度を求めるものです。同じく回転させるもので回転粘度計とか回転式粘度計というのもあります。

英語

viscousity

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