建設用語小辞典

番線(ばんせん)

意味

一般に言う針金です。別の言い方をするとなまし鉄線(鈍し鉄線)です。熱した鉄線をゆっくり冷やすと曲げやすい針金になります。鋼鉄は曲げにくいのが売りですが、針金はなまくらな方が曲げやすくていいわけです。針金の太さの規格が番線で、8番とか11番とかの番号で表します。8番というと8本を並べると3cm程度になると考えてよいでしょう。多分、アメリカなど長さの単位にインチを使う国では1 インチ以下を言う単位がないので1インチの8分の1とか言っていたのを簡略化して分母で呼ぶようになったのでしょう。間違いないと思います。その現場で使う線の太さはだいたい決まっていて、「おい、番線や」といえばお望みの太さの線が手渡されるわけです。人によっては番線と言えば8番線のことと思っていたりします。足場の固定に使うためにあらかじめ70 cmの長さに切った12番線(#12と書きます。)は足場鉄線という商品名になっています。さらに細い#21の30 cmの定尺(ていしゃく)のものは結束線という商品名になっています。一番太い番線は#4、直径 6 mmくらいです。番号は一番から全部そろっているわけですなく、#4,#8,#10,#12,#16,#18,#20,#21くらいのものです。#4番より太いと鉄筋の細物ということになります。

英語

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