建設用語小辞典

温度応力(おんどおうりょく)

意味

コンクリート版に生じる温度応力は、内部応力 、端部拘束応力、そり拘束応力 warping stressに分けて考えられます。いずれも長さが変化しようとするのを妨げるために生じる応力です。内部応力は内部で温度が一様でないときにコンクリートどうしで押し合い、引き合いが起こるための応力です。コンクリート版が温度変化のため伸び縮みしようとすると、下層との間に摩擦応力も働きます。端部拘束応力は隣の版と、押し合いへし合いするために生じる応力です。そり拘束応力は、コンクリート版の上部と下部で温度が違うと、版がそっくりかえろうとし、自重で押さえようとするめたに生じる応力です。版厚の設計には内部応力とそり拘束応力が問題となります。ウェスタガード(Westergaard)の温度応力式というのが、使われます。このウェスタガード(Westergaard)の温度応力式に使うパラメータに、コンクリート版の単位幅あたりの断面二次モーメント、弾性係数、ポアソン比、路盤のK値などを使って計算する剛比半径という、コンクリート版と路盤の剛性の比が使われます。

英語

thermal stress

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